
工場野菜をサラダとして食べた場合、余程気を払わなければ、それが露地野菜なのか工場野菜なのか区別がつきません。いわば現在の工場野菜の技術は、露地野菜にそこまで近づいていると言えます。
では、注意して露地野菜と工場野菜を比較してみると、以下のような違いが見られます。
《味覚》
工場野菜の方が、野菜特有のえぐみが少なく、繊維も柔らかい印象があります。水で育った野菜らしく瑞々しい食感なので、サラダやサンドイッチなど、料理の主役を引き立てるような使い方には最適です。また、柔らかく緑臭さがないので、これまで野菜が苦手な子供にも向いています。
《色や形》
露地栽培のように厳しい天候の下で育つと色が濃く、繊維もしっかりしますが、虫食いを避けるためには農薬を使う必要があります。工場野菜は、密閉された施設で作られているため、農薬を使わなくても虫食いがなく、色も緑が鮮やかに出ます。見た目の印象は非常に良いと言えます。
《ボリューム》
露地野菜は自然の太陽光の下で育つため、従来通りボリュームのある野菜ができあがります。一方、完全密閉型の野菜工場では、人工光の下で育つため、露地野菜ほどのボリュームには成長しません。
しかし工場野菜は、害虫や農薬に触れていない分、廃棄する部分がほとんどなく、丸ごと利用できます。この部分も換算すると、露地野菜と工場野菜の利用できる部分は同等であると言えるでしょう。
また、工場野菜は人工的に栽培されるため、いかようにもボリューム調整が可能です。手軽な大きさに育てた野菜を、手軽な値段で売るなど、現代のライフスタイルに合わせた生産ができる点が大きな違いです。


